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BLS AG RABe515形電車(BLS AG RABe515がたでんしゃ)は、スイス最大の私鉄であるBLS AGの都市近郊列車で使用される電車である。 == 概要 == 1995年に運行を開始したベルンのSバーンは、その後運行路線の拡大と整理を重ね、2012年時点ではS1、S2、S3/S31、S4/S44、S5/S51/S52、S6、S7、S8、S9の9系統が運行されており、標準軌区間の自社線およびスイス国鉄線のS1-S6系統の列車の運行をBLS AG〔ベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道(Bern-Lötschberg-Simplon-Bahn(BLS))が、1996年に BLSグループのGBS、SEZ、BNと統合してBLSレッチュベルク鉄道となり、さらに2006年にはEBTグループのEBT、SMB、VHBが1996年に統合したミッテルランド地域交通(Regionalverkehr Mittelland(RM))と統合してBLS AGとなった〕が、1000mm軌間のS7-S9系統ではベルン-ゾロトゥルン地域交通〔Regionalverkehr Bern-Solothurn(RBS)、1983年にベルン近郊の私鉄である ゾロトゥルン-ツォリコーフェン-ベルン鉄道(Solothurn-Zollikofen-Bern Bahn(SZB)とベルン-ヴォルプ連合鉄道(Vereinigte Bern-Worb Bahnen(VBW))が統合〕がそれぞれ運行を担当している。1990-2000年代にはスイス国内の都市近郊路線はいずれも輸送量が増加しており、各地で近郊区間対応の電車が導入され、BLS AGでも部分低床式のSバーン用機としてボンバルディア・トランスポーテーション〔Bombardier Transportation, Berlin、2001年にADtranzを買収して欧州の鉄道車両製造に参入〕社のRABe525形(通称NINA〔Niderflur-Nahverkehr、低床交通機関の意〕)38編成とシュタッドラー〔Stadler Rail AG, Bussnang〕社のGTW〔Gelenktriebwagen、走行機器を集中搭載した4輪単車の電気もしくはディーゼル式の動力ユニットに1車体片側1台車で片持ち式の客車数両を組み合わせたモジュラー式構造の電車〕シリーズであるRABe526.2形13編成(現在はルツェルンSバーンへ転用)を新たに導入し、従来形の都市近郊列車であるRBDe565形およびRBDe566II形〔「Privatbahn-NPZ」もしくは「EAV-Triebwagen II」と呼ばれる1980年代におけるスイス標準軌私鉄標準の都市近郊列車牽引機、RBDe565形が旧BLSグループ、RBDe566II形が旧EBTグループの機体で別形式となっているが基本的には同型機である〕に低床式の中間客車B 600形(通称B Jumbo)を組み込んだ31編成などの既存の列車とともにベルンSバーンの運行を行なっていたが、更なる輸送力増強が必要な状況であった。 そこで、チューリッヒSバーンに引き続いて2階建列車による本格的なSバーン専用機を導入することとなって入札が行われ、2010年3月28日にシュタッドラー社のKISS〔komfortabler innovativer spurtstarker S-Bahn-Zug〕シリーズの4両編成タイプであるRABe515形28編成を49億3700万スイス・フランで発注し、2012年3月20日に001号機がロールアウト、同年秋ダイヤから運行を開始し、2014年終わりにかけてS1系統、S3系統とその部分区間運行であるS31系統、S6系統で運行する予定となっている。シュタッドラー社のKISSシリーズは同社が近郊用電車として9か国から700編成以上を受注しているモジュール構造の低床式電車であるFLIRT〔Flinker Leichter Innovativer Regional-Triebzug〕シリーズをベースに都市近郊用の2階建電車としたもので、スイス国鉄がRABe511形として6両50編成、4両24編成を導入するなど5事業者で導入が進められている機体であり、BLS AGが導入するRABe515形は定員の増加、快適性および利便性の向上、コスト削減の推進などの改正がなされ、衝突安全性向上のために前面デザインを変更したものとなっている。 なお、車体と機械部分の製造および最終組立をシュタッドラーが、主要な電機品の製造をABB Schweiz〔 ABB Schweiz AG, Baden、ABBグループにおけるスイス国内会社の一つ〕およびABB Sécheron〔ABB Sécheron SA, Geneva、同じくABBグループにおけるスイス国内会社の一つ〕が担当しており、定格出力4000kW、最大出力6000kWで、1.32m/s2〔4.752km/h/s〕の都市近郊近郊列車に必要な高い加速性能を有している。また、本形式は計画、発注当初はドイツ語で2階建電車を表すDOSTO〔Doppelstocktriebzug〕と呼ばれていたが、第1編成のロールアウトを機に、シュタッドラー社からは正式なシリーズ名であるKISSシリーズの名称が付されているほか、BLS AGではMUTZ (Moderner, Universeller TriebZug〔新型ユニバーサルデザイン車両の意〕)の名称を付しており、一部の編成には下記の通り固有の機体名(主に沿線の街の名称)が付されて、機体に紋章が設置されている。 *RABe515 001 - Stadt Bern *RABe515 004 - Ville de Neuchâtel また、RABe515形は編成中各車毎の形式名は定められていないものの、通称として前位側から各車RBe4/4 100、AB 200、B 400、RBe4/4 600と呼ばれており、第1編成のを例にとると、BLS AGの形式名、編成番号と、2007年から採用されたUIC〔Union Internationale des Chemins de fer〕規格によるヨーロッパ標準動力車番号体系であるEVNの編成番号および各車両番号とは以下のとおりとなっている。 BLS形式、編成番号 *RABe515 001 EVN *編成番号 *94 85 7511 001-6 CH-BLS *車両番号 *RBe4/4 100:94 85 7515 101-4 CH-BLS *AB 200:94 85 7515 201-2 CH-BLS *B 400:94 85 7515 401-8 CH-BLS *RBe4/4 600:94 85 7515 601-3 CH-BLS 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「BLS AG RABe515形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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